湯本香樹実「夏の庭」新潮文庫

この本は、ぢいさんが死ぬ話である。
少年たちは、死に興味を持ち
早晩死ぬであろうぢいさんを監視する。
ところがどっこい、ぢいさんとは
しぶといものなのだ(笑)

少年たちは、ぢいさんとの短い夏を過ごし、
ぢいさんの死を看取り、
自分たちが想像の中で見ていた死と
正面から向き合うことになる。

少年たちは中学受験で離ればなれに
なってゆく。
あの世に知り合いがいることを
とっても心強く思いながら・・・。