沼正三「家畜人ヤプー」幻冬舎アウトロー文庫

マゾヒズム小説という分類になるらしい。
しかしそんな世俗の定義を寄せ付けない小説である。

主人公燐一郎(リン)は許婚のクララとともに
2千年後の未来であるイース帝国に連れられてしまう。
そこは白人絶対主義の帝国。
黒人は奴隷として、そして黄色人種は、
改造用家畜であるヤプーとして存在していた。

燐一郎はクララと共にいたため、
彼女の家畜と見なされ改造される。
当初自らの不遇を悲しみ苦しんでいた燐一郎は、
やがてクララの家畜として改造されることを
望むようになる・・・。
世の女性方は是非ご一読あれ!
きっと自分用のセッチンが欲しくなる・・・。