ジョーゼフ・ヘラー「キャッチ=22」ハヤカワ文庫

ひとつだけ落とし穴(キャッチ)があった・・・
そしてそれがキャッチ=22だった。

キャッチ=22は軍規である。
おらゆるものを戦場に送り込み死に至らしめる。
すべての兵士が逃れられないその宿命・・・・
それはキャッチ=22があるからだ。

第二次世界大戦末期、中部イタリアのピアノーサ島。
アメリカ空軍のヨッサリアン大尉は
何とか生き延びようとしていた。
仮病を使い、狂気を装い出撃を回避する・・・・。
しかし彼の部隊を支配するのは、
だれもが死地へ赴かねばならない軍規・・・
キャッチ=22だった。

抱腹絶倒のブラックユーモアが織りなす戦争の狂気。
現代社会(アメリカ)の不条理を鋭く風刺して、
発表時(1955)、若者たちから絶大な支持を得た
ヘラーの代表作です。