日下三蔵編「怪奇探偵小説名作選」ちくま文庫

こんな探偵小説家は知らないよ、
って作家ばかりである。
もちろん昭和の前半に活躍した作家なのだから
当然ではある。
ちょっと冷静に考えてみれば、
毒にも薬にもならない探偵小説の辿る運命なんて
そんなものかも知れないね。
だから再発見と言うことにしておこう。
自分だけが知っている秘密の花園のように
耽美で妖しい世界がそこにはある。
ん? ひとに教えてやりたくなったって?
やめときやめとき(笑)
秘密はひとりぢめするのが快感なんだよ。