
田村京子先生は、
1982年、鮭鱒事業母船・明洋丸の船医となった。。
漁業界空前絶後(だと思う)の女性船医の誕生である。
どういうわけか、船酔いにもヘッチャラで、
肩ふりしながら、気取らず、陽気に厳寒の北氷洋を
渡り歩いてしまうのだ。
その行動は、まさに破天荒!
アメリカ、ソ連の監視官を説得して、北氷洋で釣りを
してみたり、ピンポン外交で活躍したり、
まさに鬼をも恐れぬ大活躍である(笑)
でもそれでいて北洋漁業の現実に思いを馳せたり、
その厳しさを噛みしめてもいるのだ。
本書は、まさに超一級のドキュメンタリーである。
笑うもよし、泣くもよし、感動するもよし。
そうそう先生は、その後捕鯨船団の船医もやっています。
「捕鯨船団 女ドクター南氷洋を行く」集英社文庫、も
是非、読んでください♪