中上健次「中上健次選集」小学館文庫

中上健次の小説の舞台は
和歌山県新宮市の被差別部落である。
「路地」という名を与えられたそこは、
様々な腐敗と暴力と憎悪が渦巻く
汚穢の土地でありながら、同時に
高貴で崇高な人間の土地となる。
きみは、きっと見るはずだ。
オリュウノオバの幻想を
アキユキの憎悪を
マダラの龍の悲しみを
ツヨシ(イーブ)のやさしさを
イクオの狂気を・・・。

さぁ、目をそらしてはいけない。
ここに小説がある。